【中検準一級勉強方法】中検準一級 | 一次合格
2021年3月(第102回)に受検した中国語検定準一級の一次試験に合格しました。
ちなみに2019年に一度準一級を受け、不合格でした。その時の点数は、リスニング68点、筆記54でした。しっかりとした対策をせず、さらっと過去問を解いただけで受けた結果は惨敗でした。筆記は合格には20点以上足りず。。。
前回の不合格から今回の合格まで、リスニングと筆記どちらも20点アップしました。
その時の勉強方法や使った教材を紹介したいと思います。
私自身も受検前にネットで合格した方の勉強法を調べて、参考にさせていただきました。
ちなみにまず前提として、私自身はHSK6級を7−8割はコンスタントに取れる程度の実力です。
使った教材|本2冊と過去問Web
『合格奪取!中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編』
おそらくこの教材はお馴染みかと思います。今までの中検では必ずこの教材に頼って、そして合格しました。
『中検準1級・1級試験問題 解答と解説』
私は、2015年版を一冊過去に購入していたので、それを使いました。正直、中検のHPで過去約10回分の過去問が見れる+過去問WEBがあれば、過去問はなくてもいいかも?私の場合は、すでに手元にあったので、一応使いました。(なくてもよかった)
『中国語検定 過去問WEB(高電社)』
あとは、なんと言っても一番活用したのが、高電社から出ている過去問WEB。これは非常に便利でした。ただ金額がそれなりにするので、期間を考えて戦略的に使うことをお勧めします。パートごとに選んで問題を解けるので、短い時間でも集中して勉強しやすいです。
標準コースと全級コースがあるのですが、2級以上は全級コースにしか含まれていません。30日間で、2,138円、90日間で5,194円となかなかお値段張ります。
私は、3月末の試験に向けて、1月入ってから対策を始めるに当たり、2ヶ月を想定しましたが、そうすると1ヶ月コース×2または3ヶ月コースになり、5000円かけるのは嫌だったので、試験の一ヶ月前に、入会することにしました。
できる限り、コストを抑えたい人は、
アスク出版の合格奪取!トレーニングブック×過去問WEB
の活用をお勧めします。
勉強方法&期間
まず前回の不合格の結果から、合格するためには、それぞれのセクションで何点とればいいのか、何問までなら間違えても大丈夫なのかという計算をしました。
特に筆記はかなりの点数を伸ばす必要があったので、筆記の勉強にフォーカスすることにしました。
勉強の期間としては二ヶ月程度です。最初の一ヶ月は、筆記のPart2,3を重点的にひたすら解いてました。気分転換に長文読解したり、合格奪取!トレーニングブックの後ろにある成語のリストを紙に書き写したり。週5日2−3時間程度、気負わず勉強していた感じです。
後半の一ヶ月は過去問WEBに登録し、とにかく過去問を解いてました。私は、集中力が持たないので、テストのパートごとに選んで、解いて、答え合わせをしてました。中検はHSKと違って時間が足りないということは基本的にはないので、問題を通して時間を計ることはしなかったです。とにかく量を解きました。この時期は大学院の授業も始まっていたので、空いた時間に過去問解くって感じです。基本的には、ほぼ毎日(週6)くらい2−3時間は勉強できていたかと思います。
筆記
筆記は5パートに分かれていて、
Part1: 長文読解(20点)|目標:14点
長文読解は何度か解けば、慣れてくるのと、あとは出てくる問題の難易度は運だと思いました。過去問でいうと10年分くらいは解いたと思います。あと出てきた成語は過去問WEBで全年分目を通しておきました(Part2,3で出る可能性も高いので)。見ても全く意味のわからないものは、ノートに書いておきました。”意味わかる!”までいかなくても出来るだけ”見たことないをなくす”ようにしました。
Part2: 語句穴埋め(20点)|目標:満点狙いの18点
Part3: 意味選択(16点)|目標:満点狙いの14点
Part2,3なら満点を目指しやすいと思ったので、私はここの勉強に重点を置くことにしました。(Part4,5は割と問題運も関係あるのと、あまり得意ではないので)
まずは、最初の一ヶ月は合格奪取!トレーニングブックのPart2,3の問題がそれぞれ200問ずつくらい載っている、それを完璧にしました。4周くらいはやったと思います。間違えたところは、ノートに書き、忘れないようにしました。手が空いた時には、間違えた部分をまとめたノートを眺めて、脳内に刷り込みました。
試験の一ヶ月前に過去問WEBに加入したので、そこからはPart2,3を解きまくりました。後半一ヶ月は過去問WEBで筆記のPart2,3の過去問全ての問題を完璧に間違えなくなるまでやりました。
Part4: 中→日翻訳+拼音→漢字(24点)|目標:15点
拼音を漢字に直す部分でできるだけ点数を取りたいと思ったので、過去に何が出題されたか、過去問WEBで全て確認しました。このパートは、同じ問題は出ない傾向に正直対策を取るのが難しいパートなので、特にこれのための勉強はしていないです。
翻訳パートについては、特に対策をせずに挑みました。当日は、どう翻訳するかわからない単語もあったのですが、前後の文章などから、意味や辻褄が合うように文章を書きました。
Part5: 日→中翻訳(20点)|目標:15点
このパートは書いて覚えるのが嫌だったので、合格奪取!トレーニングブックの答えの部分を眺めたり、過去問WEBでどんな問題が出題されたか、単語、成語、構文の確認をしてました。自分で書いた所で採点できないので、日本語を見て、なんとなく頭の中で、構文を思い浮かべてという感じです。そもそもこのパートで点数を取るには、不確定要素多いと思い、割と諦めてました。
リスニング
Part1: 選択問題(50点)|目標:満点狙い
このパートは、前回の試験でも40点取れていたので、対策に比重は置きませんでした。過去問WEBで数回解く程度。時々散歩の時に音声として流して、聞き取れない単語があれば、その箇所だけ確認してました。
Part2: 書き取り問題(50点)|目標:30点くらい
ここはかなり問題運にもよるのですが、過去問10回分くらいは解いたと思います。ただ書くのが面倒だったので、普通にパソコンで打ち込んでました。当日、漢字書けなかったら書けなかったでいいや、むしろ今の時代に手書きできる必要がないと思っているので、諦めてました。とりあえず頭に漢字が浮かべばOK程度で。
最後に
おそらく中検準一級を受ける方は、ほとんどがHSK6級を持っていると思います。そして多くの方が筆記で苦労をされると思います。とにかく苦手なパートを重点的に繰り返し解くことがいいと思います。
多くの参考書を解くよりも、過去問をより多くの年数分解くこと、合格奪取!トレーニングブックを解きまくれば確実に合格できると思います。 成語や単語の量が、今までの中国語の検定とは桁違いに多いです。やってもやっても新しいものが出てきます。
試験本番は、Part2,3は過去問などを完璧にして臨みましたが、今まで見たことない問題がそれぞれ一問ずつ含まれていました。
成語や単語などは丁寧に意味を覚えようとするよりも、とにかく多く問題を解いていると何度も遭遇するので、自然と覚えられます。あとは過去問を解きまくることで、問題の傾向がわかるので、もしわからない問題に遭遇しても予想する力がつくと思います。